色は、デザインには欠かせない要素の一つです。
狙った目的・イメージをデザインするには、色の知識を身につける必要があります。
今回は、簡潔に色の基礎と、それぞれのカラーが持っているイメージを紹介します。
目次
光の三原色:RGB
光の三原色(RGB)は、テレビやPCなどのディスプレイに表示する色を再現する際に利用される表現方法です。
RGBは色を指します。
- R:レッド
- G:グリーン
- B:ブルー
この3つの色を掛け合わせることで、様々な色を表現しています。
色を重ねるほど明るい色になる、加法混色です。
色の三原色:CMY
色の三原色(CMY)は、印刷などで色を再現する際に利用される表現方法です。
CMYは各色を指します。
- C:シアン
- M:マゼンタ
- Y:イエロー
こちらは、色を重ねるほど暗い色になります。
しかし、この3色だけでは真っ黒にならないため、印刷物に黒を表現する際は、黒インクの「K」を用います。
そのため、グラフィックデザインではCMYKの4色で色を表現しています。
色の寒暖について
色は暖色・寒色といった温度によって分類することもできます。
暖色
暖色からは、太陽や火などが連想されます。
高揚感、食欲を増進させる、などの効果もあります。
赤、オレンジ、黄色などが該当します。
寒色
寒色からは、水などが連想されます。
鎮静色ともいわれ、精神を安定させる、食欲を減退させる、などの効果もあります。
青、水色などが該当します。
中間色
また、温度を感じさせない色として、中間色があります。
緑や紫などが該当します。
組み合わせる色によって、色のイメージが左右されます。
赤:Red
暖色で、あたたかいイメージを受ける色です。
赤は、活発、熱意、情熱をイメージさせます。
注意を引きたいときなどにも効果的なカラーです。
オレンジ:Orange
暖色で、太陽を連想させる色です。
オレンジは、イキイキとした、元気さ、あたたかさ、陽気、楽しさをイメージさせます。
黄色:Yellow
暖色で、太陽の光をイメージさせる色です。
黄色からは、明るい、活発、楽しいイメージを受けます。
注意を引きつける色でもあり、交通機関などでも注意マークとして使用されます。
黄緑:Yellowgreen
中間色です。春の新芽色で純粋なイメージがあります。
黄緑は、生命力、若々しさ、健全さをイメージさせます。
緑:Green
中間色です。自然を連想させます。
緑は、健全、穏やかさ、リラックスをイメージさせます。
水色:Lightblue
寒色で、水や風などを連想させます。
水色は、クール、爽やかさ、清潔感をイメージさせるカラーです。
青:Blue
青は寒色です。
誠実さ、冷たい、冷静、信頼、クール、知的なイメージをあたえるカラーです。
紺:Darkblue
紺は寒色です。
重厚感、クール、落ち着き、シックなイメージを与えるカラーです。
紫:Purple
紫は中間色です。
大人っぽさ、高貴、気品、神秘的なイメージを与えるカラーです。
ピンク:Pink
ピンク(桃色)は暖色です。
愛らしさ、優しさ、柔らかさ、幸福感をイメージさせるカラーです。
茶色:Brown
茶色は暖色です。
大地や木の幹など自然を連想させます。
信頼感、歴史、温もりをイメージさせるカラーです。
配色決めに役立つサイト
Adobe Color
Adobe Colorはカスタムで任意の色を動かしながら、それに合った配色が自動で抽出される、非常に配色決定に役立つサイトです。
類似色、モノクロマティック、トライアドなど、配色方法を選択し、よりイメージに合うカラーを簡単に見つけることができます。
Color Hunt(カラーハント)
カラーハントは、あらかじめ配色が何個も用意されています。
その中から、お気に入りの配色を保存できます。
配色は、赤やオレンジなどメインカラーを絞って検索できたり、イメージで検索することができます。
おすすめ本
今回参考にした本はこちら↓
参考書籍:デザイン入門教室|著者:坂本伸二
配色に役立つアイデアや、色の基礎知識が掲載されています。
興味があったら、手に取ってみてください。