仕事で、いざデザイン制作を行うとき、重要な4つのポイントをしっかり把握してからデザインしていますか?
事業のいちデザイナーとして仕事をしている方は、
例えば、上司から「LP(ランディングページ)作って欲しい」とか「チラシを作ることになったからデザインして」と、言われたことありますよね。
このとき、大抵はディレクターがワイヤーフレーム(デザインのラフ)を一緒に渡してくるかと思います。

ワイヤーフレームがあるんだから、それを元にデザインすればいいんじゃないかな?
そう思うかもしれません。
しかし、デザイナーは依頼されたことをやるだけではいけません。
なぜか。
それは重要なポイントを抑えられていないから。ユーザーに響かないデザインを作ることになってしまうから。
そんな基礎だけど、把握しておくべき重要なポイントをおさらいしておきましょう!
目的(なぜやるのか)
「チラシ作って欲しい」などの依頼には、絶対に目的があります。
例えば下記のようなことが考えられます。
- キャンペーンを行うにあたって、多くの人に周知してもらえるように(認知向上)
- 重要なお知らせを顧客に知らせるため
- クーポンをつけて集客するため
なぜやるのか・目的を把握することは、デザイン制作する中で優先順位をつけやすかったりもするので、重要なポイントになります。
手段・媒体
目的に合わせて、
なぜ「チラシ」なのか。他の媒体(ウェブやメルマガなど)や他の手段ではいけないのか。
ということも理解しておくべきです。
目的によっては、他の媒体・手段の方が訴求力が良いこともあります。
媒体は本当に様々あるので、正解を決めづらいこともありますが、そこはチームで議論するのも重要です。
デザイン媒体の例は下記のようなものがあげられます。
- チラシ
- パンフレット
- うちわ
- ポスター
- LP(ランディングページ)
- バナー
- SNS
至った背景
例えば、クーポンがついたチラシを作ることになったとします。
なぜクーポンを作る必要があるのか、それをやることになったのか、
を把握できると、事業やサービス全体への理解が深まります。
背景として考えられることは、以下のようなことがあげられます。
- 客足が少ないので、どうにかして客を店に呼び込みたい
- 新しくオープンする予定のお店だから、認知向上させるために何かしたい
ターゲット・ペルソナ
「どんな人に情報を届けたいか」を具体的に絞ることで、デザインの方向性もイメージしやすくなります。
これは把握しないとユーザーに響かないデザインを作る羽目になります。
例えば、男性向けだと自分で勝手に思って制作したら、実は女性向けにデザインするべきことで、デザインを一から修正する羽目になったりもします。
だから、基礎的なことではありますが、ターゲットまたはペルソナは絶対に知っておくべきことです。
ペルソナについての詳しい記事はこちらもご覧ください!↓

デザイナーの価値を高める
これまで紹介した、4つのポイント。
これらはデザイナーだけでなく、ディレクターや企画・開発すべてに通ずることだと思います。
ただ、日本の悲しい実情を話すと、デザイナーの価値はまだまだ他の国に比べて低いです。
それは単に「デザインがビジネスを左右しないと思っている人が多い」とか、「デザインに対してあまり価値を感じていない人が多い」という話だけで片付けられないでしょう。
それは、「依頼されたことだけをこなすデザイナーもかなりいる」、という事実も関係してくることだと思います。
事業に対して意見をしてこない、言われるがまま、だと当然なめられる。
だからこそ、本当の意味でそのサービスや事業を成功させるにはどうするべきか、デザイナーとして何ができるか、深く突っ込む必要があると思います。
そうすることで、デザイナーの価値を向上させていくこともできると思っています。
まとめ
デザイナーとして把握しておくべきことをまとめると、下記4つになります。
- 目的(なぜやるのか)
- 手段・媒体は何か、それは正しいのか
- やるに至った背景
- ターゲット・ペルソナ
駆け出しの新人デザイナーは、上司のディレクターなどから振られた仕事をこなすだけで精一杯だと思います。
こんだけ書いておきながら、筆者もまだまだ駆け出しのデザイナーで、依頼されたことに対して「はい、わかりました」で済ましてしまうことが多いです。笑
これではいけないという戒め、これから意識していきたいということで、先輩のデザイナーから教わったポイントを紹介しました。
「デザイナー」という職業の価値を高めていくためにも、これらを大切にしてより良いデザインを生み出していきましょう!