デザインに欠かせない書体選び。
デザインにおいて、本文に用いる、読みやすい書体を選ぶことは非常に重要です。
書体によっても与える印象が変わるので、よく使われる定番の書体を和文・欧文まとめて紹介します。
定番書体:和文明朝
ヒラギノ明朝
- 現代的な書体
- シャープな印象と、伝統的な筆の流れが優美
- 汎用性が高く、オールマイティな書体
游明朝体
- 現代的な書体
- 明るい印象を与える
- 単行本や文庫などで小説を組むことを目的に開発された
小塚明朝
- モダンかつ伝統的
- 和文書体の伝統を基礎に作られた書体
- ファミリーが充実している
リュウミン
- 森川龍文堂活版印刷所の明朝体をベースとして作成された
- クセがない
- 汎用性が高い
筑紫Aオールド明朝
- オールドスタイル
- 表情豊かで、美しい打ち込みや味わい深い伸びやかな線
定番書体:和文ゴシック
ヒラギノ角ゴシック
- 現代的な印象
- 視認性が高い
- 小さな文字から大きな文字までカバーできる書体
游ゴシック体
- スタンダードな書体
- 丸みのある先端で、柔らかさな印象
中ゴシックBBB
- やや小さめの書体
- 伝統的なゴシック体
- 可読性に優れていて、読ませる用途に向いている書体
メイリオ
- windowsに標準搭載されている書体
- 横組みでの可読性を重視して作られた書体
- 少し横長な字面
- 垂直・水平の線
小塚ゴシック
- モダンスタイルな書体
- 小塚明朝に合わせて作られた書体
- 字面率が大きめ
- 汎用性が高い
こぶりなゴシック
- 柔らかい印象
- 字面率を抑えた書体
- 縦組・横組バランスよく組める
定番書体:欧文セリフ体
Adobe Caslon
- 18世紀に活躍したウイリアム・キャスロンの書体をもとにして作られた書体
- 独立宣言で使用された活字
Adobe Garamond
- クロード・ガラモンの活字をもとにして作られた書体
- 伝統的で柔らかい印象
- オールドスタイル
Baskerville
- イギリスのジョン・バスカヴィルがデザインした書体
- 書籍の本文によく使われる
- トラディショナルフォントの代表格
Times
- ロンドンの新聞「Times」用にデザインされた書体
- 汎用的な書体
- 可読性に優れている
Bodoni
- 1790年頃ジャンバッティスタ・ボドニによって作られた
- 幾何学的に構成された書体
- ヘアラインが極めて細い
- デザイナーに人気の書体
Georgia
- イギリスのマシュー・カーターがつくった
- 1990年代、スクリーン画面上で明確に表示できるように開発された
- 可読性に優れている
- スタンダードな書体
定番書体:欧文サンセリフ体
Gotham
- 2000年にホエフラーとフレア=ジョーンズが作った書体
- 視認性が高い
- 現代的な印象
- 幾何学的な書体
Optima
- 古典的な印象
- 高級感のある書体
- 見出しによく使われ、本文にも向いている書体
Helvetica
- 非常に有名な書体の一つ
- 汎用的な書体
- シンプルで用途を選ばない書体
Frutiger
- スイスの書体デザイナーであるアドリアン・フルティガーがシャルル・ド・ゴール空港のサイン用の書体として制作
- 可読性に優れている
Gill Sans
- 1930年頃にエリック・ギルによってつくられた書体
- 古典的
- 視認性が高い
Univers
- 1957年にローマン体をベースに制作された
- 本文向けにつくられた書体
- 柔らかい印象
欧文書体をもっと詳しく知りたい方はこちらの記事も合わせてご覧ください!↓

【デザイン】イメージ別で選ぶ|欧文書体まとめ【フォント選びで迷う人向け】
デザインに欠かせない書体選び。高級感や親近感、信頼感などイメージ別で使える欧文書体をまとめて紹介します。フォント選びで迷う方はぜひ参考にしてみてください。グラフィックデザインからwebデザインまであらゆる媒体で活きてくる知識です。
おすすめ本
今回参考にした書籍はこちら↓
参考文献:デザイン入門教室|著者:坂本伸二
こちらの本にはデザインする上で欠かせない全ての知識がわかりやすくまとめられています。
主に、
- レイアウトのルール
- 写真や画像の配置
- 配色の基礎
- 文字(書体)の基礎
上記のことが紹介されています。
一つ一つ内容がたっぷり書かれているので、これからデザインを勉強しようと考えている方におすすめの本です!