【デザイン】イメージ別で選ぶ|欧文書体まとめ【フォント選びで迷う人向け】

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デザイン制作で、フォント選びで迷う時ありませんか?

書体によって、高級感を演出するもの、親近感を感じるものなど色々あります。
雰囲気別に書体をまとめて紹介します。

目次

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  1. 高級感を演出する書体(伝統的・落ち着き)
    1. Trajan(トレイジャン)
    2. Auguster Open(アウグステア・オープン)
    3. Palatino Nova Imperial(パラティノ・ノバ・インペリアル)
    4. Palatino Nova Titling(パラティノ・ノバ・タイトリング)
  2. 高級感を演出する書体(繊細)
    1. Palace Script(パレス・スクリプト)
    2. Chevalier(シュバリエ)
    3. Copperplate(カッパープレート)
    4. Shelley Script(シェリー・スクリプト)
    5. Bickham Script(ビッカム・スクリプト)
    6. Engravers(エングレイバーズ)
    7. Linoscript(ライノスクリプト)
    8. ITC Redonda(レドンダ)
    9. Cochin(コシャン)
    10. Nicolas Cochin(ニコラ・コシャン)
  3. 親近感を演出する書体
    1. Zapfino(ツァプフィーノ)
    2. Vladimir Script(ウラディミール・スクリプト)
    3. Caflisch Script(カフリッシュ・スクリプト)
    4. Caliban(カリバン)
    5. Present(プレゼント)
    6. Dom Casual(ドム・カジュアル)
    7. Wiesbaden Swing(ビースバーデン・スイング)
    8. Freestyle Script(フリースタイル・スクリプト)
    9. Smudger(スマッジャー)
    10. Cezanne(セザンヌ)
  4. 食欲をそそる書体
    1. Cronos(クロノス)
    2. ITC Highlander(ハイランダー)
    3. Goudy Sans(ガウディ・サンズ)
    4. Woodland(ウッドランド)
    5. Flora(フローラ)
    6. Spring(スプリング)
  5. 信頼感を演出する書体
    1. Helvetica(ヘルベチカ)
    2. Univers(ユニバース)
    3. Futura(フツラ)
    4. Vectora(ベクトーラ)
    5. Frutiger(フルティガー)
    6. Vialog(ビアローグまたはバイアローグ)
    7. Officina Sans(オフィシーナ・サンズ)
  6. おすすめ本

高級感を演出する書体(伝統的・落ち着き)

高級感、伝統、落ち着きを演出したいときにおすすめの書体を紹介します。

Trajan(トレイジャン)

約2000年前にローマに建てられたトラヤヌス帝記念柱の碑文を元にして、1989年にキャロル・トゥオンブリーによって設計されたセリフ書体です。
大文字のみ。
厳粛で品のある雰囲気があります。

高級チョコレートで有名な「ゴディバ」は、昔のロゴにTrajanを使っていました。
また、映画「タイタニック」のタイトルもTrajanでした。

trajan

Trajan | Adobe Fonts

 

Auguster Open(アウグステア・オープン)

Alessandro ButtiとAldo Novareseによってデザインされました。
元々は金属活字書体。

古典的で、記念碑的な書体です。
クラシックで壮大なイメージを感じさせます。

Augusteropen

fonts.com | Auguster Open

 

Palatino Nova Imperial(パラティノ・ノバ・インペリアル)

ヘルマン・ツァップ氏がデザインした書体。
ヘルマン・ツァップ氏は現代の書体デザイン界の巨匠です、

古典的なイタリアのルネサンス様式に基づいた書体です。

それ自体がモダンクラシックであるパラティノは、プロのグラフィックデザイナーやアマチュアに人気があり、テキストとディスプレイの両方のタイポグラフィに適しています。

palatino-nova-imperial

fonts.com | Palatino Nova Imperial

 

Palatino Nova Titling(パラティノ・ノバ・タイトリング)

こちらもヘルマン・ツァップ氏がデザインした書体。

palatino-nova-titling

fonts.com | Palatino Nova Titling

 

Palatino novaはPalatinoの改刻版の書体です。
Palatinoは「古典的ローマン体」の特徴を持ちますが、伝統的な印象を与えつつ、現代的なシャープさも感じさせます。気品ある、飽きのこない定番の書体です。

高級感を演出する書体(繊細)

またまた高級感ですが、こちらは繊細なイメージ、洗礼された印象、フォーマル、贅沢な感じの演出に向いた書体を紹介します。

Palace Script(パレス・スクリプト)

カッパープレート・スクリプト体と呼びます。

流れる曲線と極端に細いヘアラインが特徴です。

Palace-Script

fonts.com | Palace Script

 

Chevalier(シュバリエ)

大文字のみの書体です。
細い線を等間隔で彫る技法が取り入れられており、繊細な印象も与えることができます。
中が白抜きのバリエーションもあります。

Chevalier

fonts.com | Chevalier

 

Copperplate(カッパープレート)

画線の先端に少しだけセリフみたいなものが付いた書体です。
大文字だけの書体で、小文字の代わりに一回り小さい大文字がデザインされています。

Copperlate

Copperplate | Adobe Fonts

 

Shelley Script(シェリー・スクリプト)

18世紀の典型的なイギリス風の筆記体。
イギリスのマシュー・カーターによって1972年に設計されたスクリプト書体です。
流れるような雰囲気・落ち着いた印象があります。

Shelley-Script

fonts.com | Shelley Script

 

Bickham Script(ビッカム・スクリプト)

書家ジョージ・ビッカムの文字を書体化したもの。

Palace Script(パレス・スクリプト)より柔らかい印象があります。

Bickham-Script

Bickham Script | Adobe Fonts

 

Engravers(エングレイバーズ)

Engraverとは、銅版彫刻師のこと。
直線的なセリフが目立つ大文字だけの書体です。

Engravers

fonts.com | Engravers

 

Linoscript(ライノスクリプト)

1905年にアメリカのモーリス・フラー・ベントンによって設計された書体。
丸みを帯びたコンパクトな印象・落ち着いた印象を与えます。

Linoscript

fonts.com | Linoscript

 

ITC Redonda(レドンダ)

モントリオールのデザイナーが制作した書体。
19世紀のフランス風の筆記体です。
複雑なスタイルを兼ね備えた独特の直立したスクリプト体で、優雅な印象があります。

Redonda

fonts.com | ITC Redonda

 

Cochin(コシャン)

1912年にフランスのジョルジュ・ペイニョによって作られた活字をもとに作られた書体。
カリグラフィ要素と古典的な要素を持つ優美な書体。
大文字は彫刻刀で彫ったような鋭さがあります。
丸みを残しつつもシャープで整った雰囲気を与えます。

Cochin

fonts.com | Cochin

 

Nicolas Cochin(ニコラ・コシャン)

Cochin(コシャン)と同じ作者による金属活字書体。
Cochin(コシャン)に比べて線や字が整いすぎず、手作り感が残った書体です。

Nicolas-Cochin

fonts.com | Nicolas Cochin

 

親近感を演出する書体

堅苦しさを感じさせない、手書き風の書体を紹介します。

Zapfino(ツァプフィーノ)

1998年に発売されたスクリプト体。
世界的に有名なヘルマン・ツァップ氏がデザインしました。

洗礼された気品を感じさせる書体です。大人っぽくも奔放さを感じさせるスクリプト体です。

高級ワインやチョコレートなどのパッケージによく使われています。

Zapfino

 

Vladimir Script(ウラディミール・スクリプト)

アメリカの1950年代を思わせる、カジュアルな印象の書体です。

vladimir-script

fonts.com | Vladimir Script

 

Caflisch Script(カフリッシュ・スクリプト)

有名なタイポグラファのマックス・カフリッシュが書いた字を元に、アメリカのアドビ社の書体デザイナーであるロバート・スリンバックが書体化したもの。

Caflisch-Script

Caflish Script | Adobe Fonts

 

Caliban(カリバン)

この書体の近いスタイルで、Alexa(アレクサ)、Balsano(バルザーノ)という書体もあります。

Caliban

Caliban | Adobe Fonts

 

Present(プレゼント)

細い筆で流れるように軽く書いたような書体。カジュアルな印象があります。

Present

fonts.com | Present

 

Dom Casual(ドム・カジュアル)

直立したスクリプト体。
フェルトペンで書いたような可愛らしい印象があります。

子供向けのものによく使われています。

Dom-Casual

fonts.com | Dom Casual

 

Wiesbaden Swing(ビースバーデン・スイング)

細いフェルトペンで書いたような、カジュアルで親近感の湧く書体です。

Wiesbaden-Swing

fonts.com | Wiesbaden Swing

 

Freestyle Script(フリースタイル・スクリプト)

太いフェルトペンで書いたような書体。

招待状、グリーティングカードでの使用に適したフォントです。

freestyle-script

fonts.com | Freestyle Script

 

Smudger(スマッジャー)

Smudgerとは、「汚れ」を意味します。

太い線と細い線が交互に変化する書体です。
太い線といっても力強さは感じさせない、遊び心ある書体です。
12ポイント以上の見出しや短いテキストに適しています。

Smudger

fonts.com | Smudger

 

Cezanne(セザンヌ)

19世紀のフランスで有名な画家、ポールセザンヌの書き文字をもとにした書体です。

Cezanne

Cezanne | Adobe Fonts

 

食欲をそそる書体

スーパーマーケットなどで売られている食品のパッケージなどによく使われる書体を紹介します。

ある程度の太さがあり、丸みがある手書き風の書体がよく使われている傾向があります。

Cronos(クロノス)

1996年にAdobe社によってリリースされたサンセリフ書体。

柔らかな印象があります。古典的ローマン体に近いプロポーションでもあり、エレガントさも演出できます。

Cronos

Cronos | Adobe Fonts

fonts.com | Cronos

 

ITC Highlander(ハイランダー)

オズワルド・ブルース・クーパーの手書き書体に基づいた書体。
手書き文字とサンセリフを兼ね備えた雰囲気があります。カジュアルな印象を与えます。

ITC-Highlander

fonts.com | Highlander

 

Goudy Sans(ガウディ・サンズ)

アメリカの書体デザイナー、フレデリック・ガウディの活字書体。
フレンドリーで、遊び心を感じさせます。
イタリック体は、軽くて流れるような印象があります。

Goudy-Sans

fonts.com | Goudy Sans

 

Woodland(ウッドランド)

日本のデザイナー、小林章氏がデザインした書体。
平筆の柔らかさを持ったサンセリフ体。軽いタッチで、子供向け食品などに使われています。

Woodland

fonts.com | Woodland

 

Flora(フローラ)

2004年にParaTypeによってリリースされた書体。
小文字が大きめにデザインされており、大文字と小文字の組み合わせでもボコボコせず、まとまりがあります。

Flora

fonts.com | Flora

 

Spring(スプリング)

筆で書いたような太い部分と細い部分のコントラストがあります。
ややダイナミックな手書き風書体です。

Spring

fonts.com | Spring

 

信頼感を演出する書体

個性を感じさせない、あらゆる場面で使用できる書体を紹介します。

信頼感、正確さ、公式さを感じさせる書体です。

Helvetica(ヘルベチカ)

世界中で使われている非常に有名な書体。19世紀末の活字書体がベースになっています。
マックス・ミーディンガーとエドアード・ホフマンによってデザインされました。

目立った個性はなく、不動の姿勢を保つ信頼感を感じさせます。

銀行や航空会社、様々な広告、メニューなどあらゆる場所で使用されています。

Helvetica

fonts.com | Helvetica

 

Univers(ユニバース)

1957年、世界的に有名な書体デザイナーであるアドリアン・フルティガーがデザインした書体。
堅実なイメージと近代的な印象を与えます。

銀行などにも使われています。

Univers

fonts.com | Univers

 

Futura(フツラ)

1923年にドイツのバウハウス、パウル・レナーによって設計されたサンセリフ体書体。
futuraとはラテン語で「未来」を意味します。

機能的、理知的、清潔感を印象づけます。

Futura

Futura | Adobe Fonts

 

Vectora(ベクトーラ)

Universと同様、アドリアン・フルティガーによってデザインされた書体。
小文字が大きくデザインされており、大文字と小文字を一緒に組んでもボコボコした印象がありません。
非常に小さいサイズでの使用に向いています。

Vectora

fonts.com | Vectora

 

Frutiger(フルティガー)

Univers、Vectoraと同様、アドリアン・フルティガーによってデザインされた書体。
1960年代後半にパリ近郊のシャルル・ド・ゴール空港から、空港の看板用の書体の開発を依頼され、開発されました。
それを本文用に改良し、、一般向けに1976年に発売されました。

人間味を帯びたカーブがあり、数字やC、Sなどが識別しやすいデザインになっています。

Frutiger

fonts.com | Frutiger

 

Vialog(ビアローグまたはバイアローグ)

2002年にLinotype社によってリリースされた書体。
ドイツの有名なカリグラファである、ウェルナー・シュナイダーによって開発されました。
大文字のI(アイ)と小文字のl(エル)、数字の1の混同を避けるデザインになっています。

ドイツのミュンヘン市の交通システムに使われています。

Vialog

fonts.com | Vialog

 

Officina Sans(オフィシーナ・サンズ)

エリック・シュピーカーマンによってデザインされた書体。
安価なレーザープリンターの人気に応えて作成されました。

大文字の「Q」は他の書体よりも楕円形で、「b」と「d」はわずかに盛り上がっており、曲がった形をしています。

Officina-Sans

fonts.com | Offcina Sans

 

おすすめ本

今回参考した書籍はこちら!↓

参考書籍:欧文書体 その背景と使い方|著者:小林章

 

参考書籍:欧文書体2 定番書体と演出法|著者:小林章

 

今回紹介した書体だけでなく、書体の歴史や基礎、成り立ちまで詳しく紹介されています。
また、書体選びに困った際にも、雰囲気別や時代別などでよく使われる書体が掲載されており、非常に役立つ本です!
興味がある方は、手に取ってみてください!

 

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