【アドラー心理学】人の目を気にする・劣等感が消えない人が幸せになるための3原則【嫌われる勇気】

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今回紹介する本は、大ベストセラーとして有名な『嫌われる勇気』です。

『嫌われる勇気』とは、自己啓発の父と呼ばれるアルフレッド・アドラーが提唱した「アドラー心理学」をわかりやすくまとめた本で、168万部を超える大ベストセラーとなった大人気の一冊。

この本では、

  • 人の目ばかり気にしてしまう
  • 劣等感が消えない
  • 幸せになれない

という人々の悩みに対して、わかりやすい解決法をアドラー心理学を基に解説しています。

なので、今回は『嫌われる勇気』から学ぶ、幸せの三原則と題して、この嫌われる勇気をわかりやすくまとめていきます。

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幸せの原則1:承認欲求を捨てる

アドラーが提唱する幸せのための一つ目の原則。

それは、承認欲求を捨てること。

例えば、

  • 親に褒められたいから勉強頑張る
  • 人に認められたいから名門大学や大企業を目指す

これらは全て、他の人に認めてほしいという承認欲求であり、誰しも心当たりがあるものだと思います。

しかしアドラーが指摘するのは、この承認欲求の危険性!

承認欲求に支配され、人の評価でしか自分の価値を実感できなくなった人は、いつしか「認めてもらうためだけ」に行動するようになります。

怒られたくないから宿題をやり、「すごい」と言われたいから有名大学が大企業を目指し、人の目を気にして人前で自由に発言するのも怖い、
というように、人の期待というレールに乗って進んだ先にあるのは、自分らしさ、そして幸せとは程遠いものです。

常に他者からの評価に怯え、世間体を気にする人生で、自分の本当にしたいことさえも分からなくなってしまいます。

気づかなければいけないのは、あなたは他者の期待を満たすために行っているのではないこと。

承認を願うばかりに、「こんな人であるべき」という他者の期待に誘おうとする人生は、あなたの人生ではなく、他人の人生を生きているだけです。

ユダヤの教えでこのような言葉があります。

「自分が自分のために生きないのであれば、誰が自分のために生きてくれるのか」

その答えは言わずとも分かると思います。

でも承認欲求を捨てるなんて本当にできるのか。
この疑問に対するアドラーの答えは、課題の分離です。

課題の分離をする

これはホリエモンこと堀江貴文さんなど多くの成功者が実践しているもので、「課題の分離」とはその名の通り、自分の課題と他者の課題を明確に分けること

そして他者の課題には決して踏み込まないことです。

承認欲求に負けてしまうのは、この課題の分離が正しくできていないから。

自分の人生において、あなたにできる自分の課題は、自分が信じる最善の道を選ぶことだけであり、それについて他者がどのような評価を下すのか承認してくれるかどうかは他者の課題であり、どうしようもできないものです。

例えば、あなたが大学を辞めて起業することが正しい道だと思ったら、その決断を「親が認めてくれるかどうか」はあなたの課題ではなく、親の課題で、決して気にしてはいけない、というのがアドラーの答えです。

このように「誰の課題なのか」を明確に区別し、人の評価ではなく自分が信じる道を選ぶという「自分の課題」に集中することがまずは重要です。

幸せの原則2:人生が競争でないことを理解する

そして、次に重要なステップが、人生が競争でないことを理解することです。

多くの人にとって人間関係は上下の関係です。
俺は名門大学だからFランクのあいつより上だ、俺は意識高いから遊んでばっかのお前らとは違う…など。

このような人にとって人生は他者との競争であり、人より上にいることが安心で人より下にいることが恐怖になります。

そして競争は常に勝者と敗者を生み、Aくんはこの名門大学に入った 、B君は大企業に就職し、君はイケメンで彼女も可愛い。それに比べて自分は…。

そういうようにいつしか他者に対して劣等感を持つようになります。

そして周りの人に「劣等感」もしくは「優越感」を感じるようになると他者はいつのまにか「勝たなければいけない敵」になってしまいます。

よく人の幸せや成功を素直に喜べない人がいますが、それは「人の成功=自分の負け」だと感じてしまうから。

そのような関係は、表面上では有効な友達関係を装っていても本質は敵です。

周りに敵しかいない状態で、仮にあなただけが成功したとしても幸せになることはないですよね。
その場合待っているのは孤独だけです。

でも「他者に勝ちたいと思うからこそ、モチベーションが生まれるんじゃないか」という人もいるかもしれません。

確かに上を目指したいというのは人間が持って生まれた欲望です。

しかしここでのポイントは、目指す対象・比べる対象は、他人ではなく理想の自分でないといけないこと。

アドラーの有名な言葉でこのようなものがあります。
健全な劣等感とは他者との比較ではなく、理想の自分との比較から生まれるもの

彼の言うとおり、周りの人は倒すべき競争相手ではなく、一緒に頑張ってる仲間です。

目指すゴールは、歩むスピードが違うだけで皆平等。
これに気づくことで世界の見え方、そして生き方が大きく変わります。

幸せの原則3:他者貢献

他者が信頼できる仲間になった時に一番変わること、それはその仲間に貢献したいと思うようになることです。

人間が一人で生きることができないのは共同体コミュニティの中にいる必要があるから。

例えば家族や友人学校や会社、それぞれがコミュニティであり、その輪から外れてしまうと人は疎外感を感じ孤独になります。

言い換えるとコミュニティの中に居場所があること、それが人の幸福の条件です。

そして自分がそのグループの価値ある一員であることを感じるために、人が求めるものは二つあります。
それは承認欲求他者貢献です。

しかし冒頭で触れたとおり、承認欲求の果てにあるのは、人の期待や評価のために生きる不自由な人生なので、仲間外れにされないために人の評価に怯えるような生き方では、決して幸せとは言えません。

対して他者貢献はどうでしょうか。

「人に感謝されるために、人に貢献しようとするなんてただの偽善じゃないか」という人もいるかもしれません。

確かに周りを敵だと思って、何か見返りを求めて行う貢献は偽善です。

ただ周りが仲間で、「その人に何かできないだろうか」という純粋な気持ちから生まれた他者貢献は幸福感につながります。

例えば、毎日仕事を頑張ってるお父さんでも「誰が金を稼いでると思ってんだ!感謝しろ!」と見返りを求めて家族に偉そうにするお父さんと、
「俺が仕事を頑張ることで家族に貢献できてるんだ」と感じながら仕事に行くお父さんでは、後者のほうが幸せなのは明白だと思います。

このように人に貢献できていると感じることが、自分の価値の実感に繋がり、幸せに繋がるというのがアドラーが出した答えであり、人の手助けをして心の底から「ありがとう」と言われた時に感じた優しい気持ちが幸せな答えです。

まとめ

それでは、【幸せになる三つの原則】を最後にまとめるとこのようになります。

  1. 承認欲求を捨てること。承認欲求を満たすための人生は不幸だと理解すること。
  2. 人生は競争ではなく、他者が仲間であることを理解すること。
  3. そして最後に、その仲間にどのように貢献するのかを行動基準にすること。

スティーブジョブスは亡くなる直前に「人からの承認は何も意味をなさないことにやっと気づいた」という言葉を残し、SHOWROOMの社長である前田裕二さんは、「会う人全員を好きになる努力をする。それが人生において重要」と言いました。

そして CAMPFIRE社長の家入一真さんは、「みんなの居場所を作るために僕は仕事をしている」と言ってるのも全てアドラーの三原則と一致しているのは偶然ではないです。

この幸せの三原則を念頭にぜひ日々の暮らしを支えていってください。

 

おすすめ書籍

嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え

商品説明

世界的にはフロイト、ユングと並ぶ心理学界の三大巨匠とされながら、日本国内では無名に近い存在のアルフレッド・アドラー。
「トラウマ」の存在を否定したうえで、「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と断言し、
対人関係を改善していくための具体的な方策を提示していくアドラー心理学は、
現代の日本にこそ必要な思想だと思われます。

本書を読む以前は、他者から嫌われるのを怖れる自分がいた。自分の言動に他者が反応するか気になって仕方がなかった。
しかし、課題の分離をすることで、自分がやるべきことをやった上で、それを他者がどう判断するかはコントロール不可能ということ、そしてコントロール不可能なものに囚われるのは人生の無駄であることに気づけた。他者は自分の期待を満たす為に生きている訳ではない、という言葉が頭に残っている。目的論、貢献感という点に関しても本書から得られた新しい気づきである。
今後は、他者の課題には踏み込まず、自分の課題にも他者を踏み込ませないことを決めた。他者は自分の期待を満たす為に生きている訳ではない。これは家族であっても恋人や友人であっても。自分も他者の期待を満たす生き方はしない。ここに気づかせてくれた良書である。

出典:amazonレビュー

 

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