今回は『図解 脳に悪い7つの習慣』という本を解説していきます。
最初に結論を言うとこうです。脳に悪い7つの習慣は、
- 興味がないと物事を避ける
- 嫌だ疲れたと愚痴を言う
- 言われたことをコツコツやる
- 常に効率を考えている
- やりたくないのに我慢して勉強する
- スポーツや絵などに興味がない
- 滅多に人を褒めない
では、なぜこの7つの行動が脳に悪いのか。
というわけでこの記事では
- 脳の三つの本能
- 脳の仕組み
- リフレーミングとは
という順番で解説していきます。
脳の三つの本能
脳の三つの本能とは
- 行きたい
- 知りたい
- 仲間になりたい
全ての生物の目的は超シンプル。
種の存続と繁栄。つまり生きるということ。
この目的を達成するために脳を発達させたのが、私たち人間なわけですから、この脳の目的も「生きること」です。
そして人が生き残るために必要だったのは、あらゆる知恵を知ることと他の個体と仲間になること。
そういうわけで、著者の林先生は脳の三つの本能を【行きたい・知りたい・仲間になりたい】の三つだとしています。
そしてこの脳の三つの本能に従って脳を喜ばせてやることで、脳のパフォーマンスは上がるといいます。
つまり、
衣食住を安定させることで「生きたい」という欲求を満たす。
何事にも好奇心を持って知ろうとすることで知りたいを満たす。
良い人間関係を築くことで仲間になりたいを満たす。
このように脳の三つの本能に従うことで脳は喜び、脳の働きが良くなるということです。
林先生はこういます。
「頭がいい人とは何に対しても興味を持ち、積極的に取り組める人のことでしょう」
というわけで、ここからは脳の三つの本能の内、【知りたい】という本能について掘り下げていきます。
脳の仕組み
結論から言うと、脳は私たちが好きな事やタメになると思うことに対しては、積極的に食いつき、理解力や記憶力を発揮する、しかも疲れない、という仕組みになっています。
この仕組みをちゃんと説明しようとすると、大脳皮質神経細胞が認識した情報が 、A10神経群に到達して…みたいなややこしい話になるので、ここでは省略しますが、
簡単に言えば、好き!とか、これは為になる!という感情がまさしく、【知りたい】のスイッチをonにします。
つまり、好きだからこそ、または為になると思うからこそ、脳の知りたいというスイッチが入り、理解力や記憶力がアップするし、しかも脳は疲れ知らずでどんどん情報に食いつくということ。
「好きこそものの上手なれ」(好きなことは自然に上達する)、というこのことわざは、脳の仕組みから見て正しいということです。
リフレーミングとは
リフレーミングとは、物事を別の枠組みで捉え直すことです。
例えば上司に仕事を任され、「めんどくさいなー、だけどこの仕事を通してまたレベルアップできるし、上司もきっと感謝してくれるだろう」というように物事を別の側面から捉え直します。
もうお気づきだと思いますが、このようなリフレーミングを生活に取り入れる。
つまり、物事の良い所や自分の為になりそうな点を探して好きになろうとすることが大事だということ。
リフレーミングによって、脳は喜び、パフォーマンスを上げてくれます。
先ほど、「頭がいい人とは何に対しても興味を持ち積極的に取り組める人のことだ」と言いましたが、おそらくそのような人たちは、リフレーミングするのがめちゃめちゃ上手で、かつ、いつもリフレーミングするのが習慣になっている人なんだと思います。
まとめ
脳には三つの本能があります。それは、【行きたい・知りたい・仲間になりたい】というもの。
この本能に従って脳を喜ばせることで脳の働きがよくなります。
特に【知りたい】については、好きとかこれは為になる、という感情がスイッチになります。
ですので、いかに上手く物事をリフレーミングして、好きなところや為になるところを探せるかどうかが大事ということです。
ここまでの解説を読んでくださった方は、冒頭で紹介した、脳に悪い7つの習慣がなぜ脳に悪いのかが分かると思います。
では最後に、脳に悪い7つの習慣も脳に良い7つの習慣にリフレーミングして締めたいと思います。
脳に良い7つの習慣
- 何事にも興味を持って関わっていく
- 「好き!まだまだいける!」などポジティブな言葉を使う
- 主体性をもって自ら進んで取り組む
- 一見無駄そうなことからも発見がある
- スポーツや絵などにも興味を持つ
- たくさん人を褒める
何か少しでもあなたの人生の役に立てれば幸いです。
おすすめ書籍
図解 脳に悪い7つの習慣
商品説明
悪い習慣をやめるだけで、脳のパフォーマンスが驚くほどよくなる!多くのオリンピック選手を指導した脳神経外科医による42万部突破の大ベストセラー、マンガと図解で一新!
どれも改めて自分の習慣を見直すべきだと思わせる内容でした。それぞれの習慣について解説を読んでいくと、なぜ悪いのか納得できます。最初はパラパラめくりながら読みましたが、まさにそれが悪い習慣なのだと気付きました。自分の仕事における失敗と、この本に紹介されている習慣がつながりました。明日から習慣を変えていこうと思います。
出典:amazonレビュー