
今回は、「失恋を秒で乗り越える方法」というテーマでお話していきます。
これは失恋についての研究を調べまくった結果、たどり着いた科学的な方法です。
人間は失恋を乗り越えるのに平均10週間かかるという研究がありますが、この方法を使うことで2日半から3日ほどでスパッと切り替えることができるので、失恋をまだ引きずっている方や別れた恋人が忘れられないという方は、ぜひお楽しみください。
まず結論から言うと、今回紹介する方法には三つのステップがあります。
一つ目が、意図的な思考回避を行わないこと。
二つ目が、認知的再評価を行い感情に支配される時間を減らすこと。
そして三つめが、人生は後付できるをモットーに自分を変えることです。
専門的な用語が多く分かりにくいと思うので一つずつ説明していこうと思います。
目次
1.意図的な思考回避を行わない
まず最初の【意図的な思考回避を行わない】というステップは、別れた恋人を無理に忘れようとすることや思い出の写真や品を一気に捨てることは逆効果という話です。
これは越智啓太さんの『恋愛の科学』という本でも紹介されていますが、別れた恋人について考えないようにすればするほど、逆に相手のことが思い浮かんでしまい失恋を引きずる時間が延びてしまうという研究が数多く出ています。
つまり元恋人を忘れようとすればするほど泥沼にはまってしまうということです。
2.認知的再評価を行い感情に支配される時間を減らす
しかし忘れようとしてはいけないなら一体どうしたらいいのか。
次のステップは、【認知的再評価を行うこと】です。
簡単に言うと、元恋人を忘れようとするのではなく、元恋人に対して新しい評価やレッテルを貼り付けようという作業になります。
そのための方法が失恋の経緯や元恋人の嫌だったところを徹底的に人に話す、もしくは紙に書き出すことです。
アメリカのノースウェスタン大学の研究で、失恋したばかりの人を対象にした面白い研究があります。
彼らは失恋してボロボロの人を二つのグループに分け、前者にはラボに来てもらうたびに失恋の経緯を詳しく話してもらい、後者にはラボに来てもらうだけで何もさせませんでした。
そして9週間後、この二つのグループを比べると面白いことが判明します。
なんと積極的に失恋について話したグループの方が格段に精神状態が良く、失恋から回復していることが分かったのです。
ここで起きていることが認知的再評価!
失恋した直後は、ふと思い出すたびに自分がしたことへの後悔や恋人を失った寂しさで脳が感情的になってしまうものです。
さらに記憶は美化されるため、恋人との記憶は実際よりもはるかに楽しく、失った恋人はもっと魅力的に見えるようになります。
そのため、失恋=大事な恋人を失った最悪の思い出として評価されるようになってしまい、この状態で恋人について思い出したらそれはつらいですよね。
しかし実験で行われたように、紙などに書き出して落ち着いて考えてみると彼もしくは彼女にはこういうところがあって、そこが自分とは合ってなかったからどっちにしろ関係を続けるのは難しかったなあ、というふうに良かった点・悪かった点含め俯瞰して見れるようになります。
そうすると感情に支配された脳をリセットすることができ、失恋を過去の出来事として昇華することができるという仕組みです。
なので失恋したときは友達にひたすら経緯を説明するか、紙に書き上げることをお勧めします。是非試してみてください!
3.後付けできる行動を取る
そして最後に重要になるのが、【後付できる行動をとる】ことです。
これは、せっかくだし別れをポジティブに変えていこうぜ!というもの。
例えば、元恋人と別れてショックで何年も引きこもってしまったらそれは失敗ですが、別れた後に心機一転してもっと素敵な人と会うことができたり、自分を良い方向に変えることができたら、失恋は失敗ではなくいいきっかけですよね。
このように、一見嫌な出来事も自分の行動によって意味を後付していけばポジティブな出来事に変化するものです。
例えば、今まで恋人に使っていた時間を筋トレやスポーツに当ててより健康になったり、もっといい出会いのためにコミュニケーションの取り方を見直してみたり。
しかしここで重要になるのが、別れを乗り越えて冷静になってからこのステップに入ることです。
脳が感情に支配され、悲しみに浸っている時は無理にポジティブに捉えようとすることは難しいものです。これは試してみればすぐに分かります。
なので、二つ目のステップまで終え、失恋を論理的に捉えられるようになってから試してみてください!
おすすめ書籍
恋愛の科学 出会いと別れをめぐる心理学
商品説明
心理学で、恋の重み、愛の深さを測ってみませんか?
恋愛心理学研究の最前線をエキサイティングに解説!
科学的な心理尺度であなたの恋愛傾向が測定できます。
よくある恋愛ノウハウ本ではない。
出典:amazonレビュー
口説き方とかそういった内容は一切載っていない。
純粋な統計データと、自分がその中でどのぐらいの位置にいるかを知ることが出来る簡単な心理テストで構成されている。
例えば友情がデートの満足度と相関があるが愛情とは相関がない、
とかそういった文字通り科学的(統計学的)な内容。
しかし、他にこういった本は見かけたことがないのでとても興味深い内容だった。